人生100年時代!今一度“健康”について考えてみましょう
「健康」の本当の意味
皆さん、「健康」という言葉を当たり前に使っていますが、健康の言葉の由来を知っていますか?
中国の古典「易経」の中に「健体康心」という一文が語源で、“体が健(すこ)やかで、心もやすらかな状態”の事を言います。
つまり、体が健(すこ)やかであり、かつ精神(心)が康(やす)らかであることで、はじめて健康だと言えるという事です。
なので、からだを健全にしようと考える時、心を切り離して考えては本末転倒という事です。
健康の定義;WHO
1947年に採択されたWHO憲章では、前文において「健康」を次のように定義しています。
「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。」(日本WHO協会訳)
WHOの定義にもあるように、精神面も大事だと言っています!
『健康の5大要素』知ってますか?
まず、健康になるための3大要素について紹介していきますが、これは「栄養」「運動」「休養」です。
■健康になるための3大要素「栄養」
※江戸時代食事の再現
日本は山の幸や海の幸に恵まれて、とても豊かな食生活を送ってきました。
米を主食として食卓は栄養バランスが良く、日本人の体型や生活環境に適した食事でした。
江戸時代の食事は見てみるとお肉や、お魚はたまに食べるくらいの頻度だったそうです。
※昭和初期の女性 米一俵60kg
食の欧米化に伴い、日本人に適した栄養バランスの良い食卓は減っていき、わずか30年余りで米の消費量は半分近くに減少し、今後も減少するといわれています。
また、現在では農業・保存技術が発達して食の季節感が失われていき、肉・乳製品・油脂類・砂糖などの消費は2~3倍に膨れ上がっています。
この様な食生活の急激な変化により、日本人の体型はスタイル良くなっているのも確かですが、肥満の方も増えています。医学が進歩し寿命は延びていますが、戦前には見られなかった生活習慣病で悩む方々は増えています。
これらは糖・脂の摂りすぎが主な要因の1つであり、一言に食の欧米化が進んだ結果だと思いますが、皮肉なことに世界で健康を願う方々は日本食に注目している状態です。
<食生活により招くリスク>
戦後の食の欧米化に伴い、日本人には今まで見られなかった病気で悩む方々が増えました。
- がん
- 心筋梗塞
- 脳卒中
- 糖尿病
- 痛風
- アトピー性皮膚炎
- 気管支炎
<改善したい食生活>
まず、ここまでにお話した様に食の欧米化による動物性タンパク質の摂りすぎ(肉・添加物問題)です。
次に、白の三悪とも言われている白米・白砂糖・精製塩です。
これらの精白されたものではミネラル不足となり生理機能を狂わせられます。
白米よりも玄米・雑穀米が良いと言われている理由はここにあり、白米は胚芽(はいが)が落とされていて、胚芽は不飽和脂肪酸・ビタミン・ミネラル・酵素の宝庫であり生理機能を整えてくれるのです。
胚芽が欠乏するとミネラルや酵素不足で代謝障害を起こしやすいと言われていて、代謝障害を起こすと胃腸障害・便秘・肩こり・痔・貧血・思考力低下・記憶力低下・自律神経失調症・ノイローゼ・不眠症・糖尿病・基礎体温の低下・認知症・ガンなど…、様々なことが起きやすくなります。
■健康になるための3大要素「運動」
健康のためには運動が大切とよく言います。そのメリットは主に4つあります。
- 心臓や肺の機能向上
- 血管を丈夫にする
- 免疫力・自然治癒力の向上
- 筋肉と骨を丈夫にする
<①心臓や肺の機能向上>
脂肪を減らし筋肉量を増やすことによって、健康的な身体や肌を保つことができます。
<②血管を丈夫にする>
実は栄養素は血管を通して運ばれています。
血管が弱まってしまうと老化の速度が早まりますが、運動をすることにより停滞しがちな老廃物の流れをスムーズにすることができます。
<③免疫力・自然治癒力の向上>
適度な負荷で運動をすることにより、免疫力・自然治癒力を高め、風邪などのウイルスからも身体を守ることができます。
<④筋肉と骨を丈夫にする>
身体を支えているのは筋肉と骨ですが、年齢を重ねるごとに筋肉量は減り骨の強度がもどんどんと低下します。
運動することによりこれらの低下を防ぐこと遅らせることができます。
運動にはこれらの効果がありますが、運動には「無酸素運動」と「有酸素運動」があり、これら2つを組み合わせることが健康な身体づくりに大切なことです。
<無酸素運動>
無酸素運動を行う目的は「基礎代謝を上げ、筋肉量を増やすこと」です。
重い物などを一瞬で持ち上げたり、瞬発的な動きをするトレーニングが一般的であり、主に重量挙げなどの負荷のある筋肉トレーニングが無酸素運動に当たります。
また、無酸素運動で主に使われるのは糖です。
<有酸素運動>
有酸素運動を行う目的は「持久力を高め、体脂肪率を減少させること」です。
筋肉内に発生した乳酸を酸素が分解するため、長時間の運動が可能であり主なトレーニングは、ジョギングやマラソン・水泳(長距離をゆっくり泳ぐ)などが有酸素運動に当たります。
また、有酸素運動は無酸素運動に比べてで主に使われるのは脂肪が多く使われます。
■健康になるための3大要素③「休養」
健康のためには休養も重要なコンテンツです。
休養とは主に「疲れた身体を休めること」と「明日への活力を養うこと」です。
明日への活力を養うとは、何か夢中になって楽しく過ごせることを見つけるのが一番おすすめです。
例え身体を動かしていて肉体的に疲労することであっても、時にそれが心地よく感じるようなことは何物にもかえられない休養の一つとなります。
熱中できる趣味をお持ちですか?
没頭する趣味があれば健康への活力となります。
今回は休養と聞いたら最初に思いつきそうな事柄である「睡眠」について少しお話していきたいと思います。
睡眠が大切なことは私たちの誰もが実感していることかと思いますが、主に「疲労回復」「免疫力の向上」「肌の新陳代謝」についてお伝えします。
<睡眠による「疲労回復」>
身体にもそうですし脳を休める為にも睡眠は必要不可欠です。
しっかりと眠ることにより大脳は休息しながらもその機能を調整して、翌日から再び正常な指令を全身に送ることができるようになります。
睡眠不足が続くと、大脳が休息できないので疲労回復できず、感情のコントロールが効かなくなるなどの障害が起きます。
頭痛・全身の怠さ・集中力の低下などの症状も出てきます。
<睡眠による「免疫力の向上」>
風邪などをひいた時には「よく寝ること!」と言われますがまさにその通りであり、私たちは睡眠中に免疫力が高まり病気を治そうとする自然治癒力が働きます。
睡眠不足の時は逆に身体の免疫が低下しますので、風邪の菌などに対する抵抗力が弱まり病気をしやすくなりますので注意しましょう。
<睡眠による「肌の新陳代謝」>
私たちの肌は睡眠中に美しくなるといわれていますが、その理由は肌の細胞分裂が行われることに深く関係している成長ホルモンの分泌が、睡眠中に高まるためです。
よく成長ホルモンが一番分泌されるのは夜10時~深夜2時などと言われ、肌のゴールデンタイムと言われていますね。
現代人ではこの時間に寝ることは難しいかと思いますが、肌をキレイに保つためにも睡眠はしっかりととる様にしましょう。
さて長々と健康の3大要素について述べてきましたが、一旦、健康を損ねてしまったときにはさらに2つの要素が必要になってきます。
【前向きな精神状態】【治療】
この2つを合わせて 健康の5大要素 と言います。
■健康になるための5大要素④「前向きな精神状態」
「ウェルビーイング」という言葉を聞いたことはないでしょうか?
働き方改革が始まって、以前は「健康管理はコストである」と考えられていたものの、昨今では「労働者を守り、投資するものである」という意識の変化が生まれてきています。
企業に貢献する人材を大切にし、安心して働ける環境づくりのためにも、ウェルビーイングが重要だという考えです。
「ウェルビーイング」(well-being)とは、身体的・精神的・社会的に良好な状態にあることを意味する概念で、「幸福」と翻訳されることも多い言葉です。
また、生きる意味・生きがいとも言われます。
心理学では、ウェルビーイングには2種類あるとされます。
それは、幸福感や生活満足度に注目したもので、快楽が得られ、苦痛がない状態で、主観的ウェルビーイングとも呼ばれるヘドニックなものと生きる意味、生きがい、自己実現に注目したもので、人間の潜在能力が十分に発揮されている程度で、心理学的ウェルビーイングとも呼ばれるユーダイモニックとあります。
健康にはウェルビーイング=生きる意味・生きがい=前向きな精神状態というのが大切になってくるのです。
■健康になるための5大要素⑤「治療」
アキュピタルは鍼灸院ですので、東洋医学・鍼灸の立場からお伝えさせていただきます。
「体がだるい、頭が重い、時々 頭痛がする、よく眠れない、疲れがとれないなど」病気とはいえない症状、病気の前兆ともいえる症状などを不定愁訴と言います。
詳しくいうと不定愁訴とは、精密検査をしても特に原因となる病気が見つからないにもかかわらず、どことはなしに体調が不良であるものを言います。
原因がつかめないため、治療の方法がないと考えられがちですが、鍼灸治療では病名で判断するのではなく、証(例えば症候や体質などを総合的にまとめたものとお考え下さい)としてとらえ、その人に合った治療法を施すことにより全身のバランスを調整し、自然治癒力を高め、体質の改善をしていきます。
心身を健全に保つために、鍼灸は最適な治療法です。
鍼灸は以上のように病気の治療だけでなく、健康維持、疲労回復、成人病の予防などを目的として場合でも定期的に受けることをお薦めいたします。
もっとも効果的な治療頻度は、1週間〜10日に1度です。
肉体的、精神的にストレスのたまりやすい環境の中の現代社会において、適切な治療で健康を保ち、心の安定と体のバランスを整えることができます。
病気の予防にも役立つ鍼灸治療で、ぜひ健康な体を維持し、元気な毎日をお過ごしください。
今、健康の価値は急激に上がっています!!
『人生100年時代』と言われるようになり、実際、平均寿命は右肩上がり、このコロナ禍の中でも中でも男女とも過去最高を更新しています
[男性;81.64歳。女性;87.74歳。(2020年厚生労働省 主な年齢の平均余命)]
医療技術の進歩により人生100年時代は実現するだろうと言われています。
ここで一つ考えないといけないことがあります。
本当に「人生100年時代」が来るのであれば、『健康な心身』の状態を保っていないと、あまり意義を感じないのではないでしょうか?
例えば、「100歳まで生きれるとしても、仮に70歳代で大病を患い、残りの30年間寝たきりの人生を過ごさねばならない」とします。
ここで、キーワードを一つ紹介します。
それは『健康寿命』です。
健康寿命とは、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間のことです。
高齢化の進む日本では重要視される指標となっています。
2020年の調査では
性別 | 平均寿命 | 健康寿命 | 平均寿命ー健康寿命 |
男性 | 81.41歳 | 72.14歳 | 9.27歳 |
女性 | 87.45歳 | 74.79歳 | 12.66歳 |
ざっと平均11年の開きがあります。
医学の進歩した現在でも、「人生の最後の期間、健康で過ごすこと」が、いかに難しいかを表しています。
今以上、長寿が当たり前になったとき、健康かそうでないかによって大きく人生は変わってきます。
元気な人は働くこともできるし、趣味や娯楽も若い時と同様に幅広く楽しむことが出来るかもしれません。
逆に不健康であれば、出来ることが大幅に減る可能性が高くなります。
以上のように
寿命が伸びれば伸びるほど、健康の価値は上がります
そしてこれからは今まで以上にその傾向が強くなっていきます。
だからこそ、よりいっそう「健康であること」が重要になります。
『人生100年時代』1年でも長く自立した生活を送る方法
健康の価値はお金のように簡単に数値化して見えるものではありません。
日々忙しく過ごしていると、気付かぬうちに疲労が溜まり、不調というサインが出てきます。
その頃には、ストレスで暴飲暴食、睡眠不足、を繰り返し不健康という状態になっています。
これからは『健康である』というだけでかなり人生は変わります。
自分自身を最大限に運用するために、今から健康に自己投資し、人生100年時代の波に乗り、日々楽しく笑って過ごせる人生を送りましょう。
薬に頼りすぎない人生を、鍼灸と美容鍼灸で実現する鍼灸院acupitalがあなたの『人生100年時代』を支えていきます!
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