東洋医学の基本の考え方;「気血水(きけつすい)/気血津(きけつしん)」

東洋医学には、カラダの状態や治療法を見つけ出す方法のひとつに「気血水(きけつすい)/気血津(きけつしん)」があります。
例えば、「気虚(ききょ)」タイプは疲れやすいとか、体力がないという方で、気(エネルギー)が不足している状態。
「瘀血(おけつ)」タイプは顔色が暗い・シミができやすい方で、体の中の血が滞っている状態であると診断されます。

今回は、自分の体質を判断するために必要な気血水について紹介していきます。

人のカラダは気・血・水で構成されている。

東洋医学では、人のカラダを構成する基本的な要素は気・血・水だと考えています。
気はエネルギー、血はカラダの中を流れる赤い液体(血液)、水はカラダの中を流れる血以外の液体をさしています。どれかの成分が不足したり、停滞したりして、この3つの要素のバランスが崩れるとカラダに不調が起きると考えています。
それでは、具体的に気血水がどのようなものかを確認していきましょう。

「氣(き)」とは生きるために必要なエネルギーのこと。

東洋医学で考える「氣」は人間が生きていく上でとても大切な要素のひとつと考えられています。
みなさんもよく「元気になる」「気が滅入る」など気の入った言葉をよく使うことがあると思います。
このように気は生きるためにもっとも必要なエネルギーを意味しています。

それでは東洋医学で考える「氣」について考えていきましょう。
「氣」には「先天の氣(せんてんのき)」「後天の氣(こうてんのき)」があります。
先天の氣は、生まれながら持っている両親から受け継ぐもの。
後天の氣は、生まれたあとに補うもので、自然界のきれいな外気(清気)と毎日の食事から得られるもの(水穀の精微)があります。

人間が楽しく元気に生活していくためには、先天の氣はもちろん大切ですが、毎日食べる食事や環境は健康を維持するためにもっとも大切だと考えています。
氣は不足するとエネルギー不足になるため、体が疲れやすくなったりやる気が起こらなくなったりします。
氣が滞ると、イライラしたり、ため息をよくつくようになったりします。

「血(けつ)」とは血液のこと。

東洋医学で考える「血」はカラダの中を流れる赤い液体のことで、西洋医学でいう血液を含む栄養物質を指しています。
「血」には精神活動を充実させ、全身に栄養を運んでカラダを潤す働きがあります。
「血」が十分にカラダに巡っていると、顔色は明るく、肌や髪の毛がうるおい、カラダの動きもよくなります。
また、精神状態が安定し、どんなことでも前向きに取り組むことができます。
「血」が不足すると栄養不足になったり、乾燥肌になったり、目が疲れやすくなったり、涙も出にくくなります。
「血」の流れが滞ると肩こりや腰痛がおきたり、シミやあざができやすくなります。

「水(すい)」とは血液以外のカラダの中の水分のこと。

東洋医学で考える「水」は血液以外の唾液・汗・リンパ液などの水分のことを指しています。
「水」は、カラダ全体に水分を充実させるため、肌・関節・臓腑などにうるおいを与えます。
「水」はカラダの中の余分な熱を抑え、汗や尿として排出する働きもあります。
カラダの中の「水」が不足すると、乾燥するため、喉が乾いたり、肌荒れが起きたり、便秘になったりすることもあります。
逆にカラダの中の「水」の流れが滞るとむくんだり、下痢を起こしたり、鼻水が出たりすることもあります。
「水」が不足する原因は、食生活の乱れや、食事の不足が考えられますが、働きすぎや運動しすぎなども原因になることがあります。カラダに「水」が滞る原因は、水分のとりすぎや冷たいもののとりすぎです。
また甘いものや脂っこいものもとりすぎが原因になることもあります。

気血水で、現在の体の状態を判断できる。

次に、東洋医学でとても大切だと考えられている気血水における体質について紹介します。
気血水には大きく分けて6つの弁証(身体の状態を判断する方法)があります。
それぞれのタイプに分けて説明をしていますので、自分の体調や症状があるかチェックをしてみましょう。
多くの方は、ひとつのタイプだけではなく、複数のタイプに該当します。
該当する項目が多いものから確認しましょう。

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「気」の不足・乱れによって起こる症状
気虚(ききょ):気(エネルギー)が不足している状態
→顔色が悪い・疲れやすい・風邪をひきやすい・下痢を起こしやすい・声が小さいなど

気虚がさらに進んで症状が悪くなると

陽虚;温める力が不足した状態です。
陽気の働きが低下して、気虚の状態にさらに虚寒の冷えが加わる状態です。

気虚の程度が進み、同化作用の減退、エネルギー代謝の低下、抹消循環不全などのために寒証が生じたもので、寒虚という。
とくに寒虚が顕著なものを、陽虚陰盛・陽虚寒盛と呼ぶ。
【主症状】
気虚の症状のほかに、寒がる・四肢の冷え・寒冷を嫌い温暖を好む・多尿、舌質は淡泊で絆大、脈は遅で微弱などの寒証を呈します。チアノーゼ・水様便・嗜眠傾向が現れる事があります。

気滞(きたい):気がカラダの中に滞っている状態
→ため息をよくつく・イライラしやすい・怒りっぽい・お腹が張りやすい・喉がつかえるなど

「血」の不足・乱れによって起こる症状
瘀血(おけつ):血が滞っている状態
→顔色が暗い・目の下にくまができやすい・肩こりや腰痛が起こりやすい・手足が冷える・しびれるなど

血虚(けっきょ):血が不足している状態
→顔色が白い・めまいがする・肌に艶がない・目が疲れやすい・皮膚が乾燥している・髪の毛がパサつく・爪が割れやすいなど

「水」の不足・乱れによって起こる症状
水滞(すいたい):水分が滞っている状態
→カラダが重くだるい・むくみやすい・下痢しやすい・水のような鼻水が出る・お腹がちゃぽちゃぽするなど

陰虚(いんきょ)(津虚:しんきょ):水分が不足している状態
→顔色が赤い・のぼせやすい・目が乾燥しやすい・便秘になりやすい・肌が乾燥しているなど

東洋医学を身近に!これから毎日の生活に取り入れていきたい方のために、気血水の基本的な部分について説明をしました。

知ると、自分のカラダについていろいろなことに気がつくようになります。
まずは、簡単なところから始めてみてはいかがでしょうか?

東洋医学では、気血水のバランスが崩れると、カラダに不調が起きて、病気になりやすい状態になると考えます。

また、人は、ひとりひとり体質が異なるため、改善する方法はひとつではありません。

健やかな人生をおくるために、体質の偏りを改善することを意識してみましょう。

 

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