顔面神経麻痺について

ある日、急に顔の片側が動かしにくい、飲み物が口の端からこぼれる、目がうまく開けられない(閉じられない)

このような症状が顔面神経麻痺の初期症状であることが多くあります。

また、顔面部の動かしにくさを感じる前に、耳や後頭部周辺の痛みを感じることもあります。

その時に顔面神経麻痺を連想することは少ない為、発症したのちに気づくということも多く見受けられます。

顔面神経は主に表情を作ったりする神経ですが、それ以外にも味覚唾液の分泌聴覚をも支配、調節している神経になります。

共通して多くみられる症状としては「口角があがらない」「飲み物が口からこぼれる」「顔が左右非対称に見える」「目が閉じにくい」「目が異常に乾く」「額にシワが寄せられなくなる」「味覚異常」といったものが特徴になります。

また、顔の筋肉(表情筋)も大小合わせると20個以上に及ぶため、その症状は個人差が非常に大きいのも特徴です。

顔面神経麻痺の特徴と種類

顔面神経麻痺は大きく分けると、中枢性末梢性の2つに分類することができます。

前者は主に頬や口の周辺に、後者は目や額などを含め顔全体に症状が見られます。

前者は、顔面神経に情報を伝える脳そのものが脳卒中や脳梗塞などで障害されることが主な原因です。

後者は、骨折や外傷によって顔面神経が圧迫され、情報伝達が途中で阻害されてしまうことで起きるとされています。

割合としては末梢性が圧倒的に多く、全体の90%を占めます。

ベル麻痺、ラムゼイハント症候群、外傷性麻痺、耳炎性麻痺の順に頻度が高いとされています。

また、特発性顔面神経麻痺の原因はいまだ不明とされており、考えられる可能性としては寒冷暴露(冷えた体温が中々戻らない状態)、アレルギー、顔面部の浮腫、ウイルス感染などがあげられます。

いずれにしても、顔面神経の周辺組織から何かしらの圧迫や絞扼を受けてしまうと、麻痺や痙攣を発症すると考えられています。

しかし、顔面神経麻痺の原因としては、日々のストレスからくる筋肉の硬さが大多数を占めるのではないかという考えもあります。

検査をしてみても特に異常がみられない、なのに麻痺や動かしにくさがある場合は、顔面神経周辺の筋肉が硬くなりすぎて、麻痺を起こしているケースが実際の所よくみられます。

ベル麻痺の特徴

末梢性顔面神経麻痺の代表格がベル麻痺と言われます。

中枢性と異なり顔面部の片側だけに現れます。

片側に麻痺の現れる麻痺の中でその割合は65〜75%を占めるのがベル麻痺と言われています。

Bell麻痺の年間発症率は,人口10万人あたり15~30人で,性差は無く,全年齢で発症し、ピークは40歳代である とのことです

特発性(原因不明)顔面神経麻痺とも呼ばれ、原因はいまだ分かっていないと言われてきましたが、最近の研究では,単純ヘルペスウイルスtype 1 (HSV-1)  が関与していることが明らかになっています。

特徴としては「片側だけが動かしにくい」「朝起きたら顔が歪んでいることに気が付いた」「急に飲み物がこぼれるようになった」など、ある日急に発症するものはベル麻痺である可能性が高く、2-3日かけて症状が増強することもしばしばあります。

【病院での検査・治療】

・ 単純ヘルペス・水痘・帯状疱疹などの抗体検査

・ 血液検査(血算,血糖を含む生化学検査) ← 治療でステロイドを使用するため

・ 頭部CT・MRI検査  脳幹の髄内病変をきたす疾患を鑑別するため

・ 顔面神経誘発電位測定  予後を予測するのに有効とされています

 早期から神経の炎症や浮腫を取り除き,神経障害を最小限に抑え,可及的速やかに神経の再生を促す必要があります。
そのため,早期から経口ステロイド薬(副腎皮質ホルモン プレドニゾロン)を開始することが推奨されています。
プレドニゾロンの投与は発症後3日以内に(遅くとも10日以内に)開始することが望ましいとされています

ベル麻痺は症状が軽ければ3ヶ月から半年程度で完全に元に戻ります。
逆に1年以上経過しても治りきっていないものは、それ以降も回復は難しいと考えられています。

鍼灸治療においても発症間もない急性期の方が回復は早い傾向にあります。

しかしながら1年以上経過してしまった顔面神経麻痺でも回復の可能性は十分にあります。

ラムゼイハント症候群

ベル麻痺と近い症状を呈するものにラムゼイハント症候群というものがあります。

一側顔面神経麻痺の、約20%を占めます.

これは,耳周囲に生じた水痘/帯状疱疹による炎症が顔面神経に波及し 麻痺をきたすもので,難聴,耳鳴,回転性のめまいを伴うことがあります.

水痘/帯状疱疹ウイルスは、いわゆる水ぼうそうのウイルスです。

ただし、これは以前かかったものが神経に潜伏し、疲労やストレスにより免疫力が低下した際に現れることもある為、今までに罹患したことがあるかを確認することが重要です。

しかし、このような随伴症状は顔面神経麻痺よりも遅れて現れることが多い為、初期の段階ではベル麻痺とラムゼイハント症候群の区別は難しいです。

【医療機関での治療】

自然治癒するのは約40%ですが,発症3日以内にステロイド薬と抗ウイルス薬の併用療法を行うと治癒率は75%にあがるとされています。

顔面神経麻痺の治療 

〜医療機関〜

前述していますが改めて。
治療としてはお薬での内科的な治療が第一選択になります。

顔面神経麻痺は基本的に早ければ3ヶ月、遅くとも1年程度で自然に治っていくことが多い症状の為、積極的な外科手術などは行われていません。
だからと言って、薬も使わずに放置した方が良いのか、というとそれはあまり好ましくありません。

顔面神経麻痺は確かに自然に治るものですが、100%確実であるかというと疑問がありますし、病的共同運動(おかしな筋肉の動き)や部分的な麻痺が残る可能性も“0”ではありません。
むしろ、早期に適切な受診や治療を受けることでその回復時間は早くすることも、後遺症を残さない事ができます。

一般的にはステロイド薬(副腎皮質ホルモン)を中心に、神経機能の回復効果のあるビタミンB12、、抗ウイルス薬が用いられます。ただし、発症初期の段階ではベル麻痺なのか、ラムゼイハント症候群なのかの鑑別が困難な場合もある為、ビタミン剤とステロイド薬の処方が中心となります。

その他にも交感神経の働きを抑制させることで血流改善を促す星状神経節ブロックや、高圧酸素療法がありますが症例数の少なさやその有用性が不明瞭という観点から実施されているところは少数だと思われます。

〜鍼灸治療〜

顔面神経麻痺への鍼灸治療も治療法の選択肢にはあります。

当院においても顔面神経麻痺の治療を受ける方が来られますが、基本的に発症初期~半年くらいであれば投薬での併行治療を推奨しております。

初期症状の状態で鍼灸の治療を行えば回復を早めることができる症例がありますので、どちらか一方より併行して行うのがベストではないかと考えています。

顔面神経麻痺は初期治療ができなかった場合や慢性化してしまった場合、病的共同運動が残ってしまった場合の治療法に関しての有力な治療法が現在のところ良い結果を出しているものがありません。
投薬治療においても半年が経過したものについてはその有用性は低いというのが現状です。

鍼灸治療においては神経や筋肉に直接アプローチすることが可能であり、その周辺組織も含めて治療することが可能です。

また、現代医学だけでなく、東洋医学的なアプローチ(全身治療)も施すことでその効果は高まる傾向にある為、1年以上が経過してしまったものでも改善を期待できます。

アキュピタルの治療方針

顔面部へのアプローチ

顔面神経麻痺治療において、第7脳神経である顔面神経麻痺の通り道や周辺組織の異変を改善させることが重要となります。

美容鍼灸治療でも用いられるロイヤルポイント刺鍼転向法を用いて顔面神経の絞扼を解消し機能回復、神経筋接合部の障害を取り除いていきます。

また、補助的な治療として、症状を呈している表情筋への筋膜リリースを用いたアプローチ、胸頚椎のアライメント異常の補正も併せて行うことで症状の回復を早めます。

【お顔への電気治療について】

鍼治療 にはさまざまな方法がありますが、当院では顔面神経麻痺患者さんの顔面部には置鍼治療を用いています(置鍼とは刺した鍼を数分間留置しておく方法をいいます)。
鍼へ低周波刺激を行う治療方法もありますが、この方法を選択していません。
日本顔面神経研究会 「顔面神経麻痺診療の手引き-Bell麻痺とHunt症候群-」のなかで、「神経筋電気刺激(低周波治療)は有害である(グレードD)」とされており、さらにその解説のなかで、「低周波治療は神経筋刺激による筋収縮を起こし、骨格筋の神経再生に有効な物理療法である。しかし、ENoG40%の顔面神経麻痺の症例に対しては、患側全体の粗大で強力な筋収縮を誘発するために、神経断裂繊維の迷入再生も促進し、病的共同運動の原因になる。さらに顔面神経核の興奮性亢進をいっそう促して、筋短縮による顔面拘縮を助長することになる。(栢森良二)」との記載があります。顔面神経麻痺の治療において低周波刺激が拘縮や病的共同運動などの後遺症を助長するとあり、低周波刺激は禁忌とされています。

いろんな考えがありますが、リスクを極力取らず効果を上げる方法を求めていこうとアキュピタルは考えています。
 
 
 

お身体へのアプローチ

 
現代医学的な顔面部の治療だけでなく、東洋医学的な全身治療も症状に合わせて行います。

東洋医学では顔面部の反射区が全身に存在します。例えば、鼻を中心に左頬は「肝」、右頬は「肺」、眉間や前額部は脾など各臓器と関連しているものと考えられています。

各臓器は感情との関連性もあり、ストレスの治療にも用いられ顔面神経麻痺特有のストレス治療にも活かすことが可能となります。

お身体の治療で体質変換を促し改善を求めていきます。

治療回数・頻度

症状には個人差がありますが、初回の治療でもある程度効果は見込めますが、この効果を一生続かせるのは難しいです。

初回だけで劇的に回復することはありますが非常に稀なケースです。

治療開始初期は週1回、5回程度の集中治療を要します。

集中治療後は効果の持続性も高まり、症状の減退を認めることが多くなります。

麻痺の程度や後遺症の有無により回数や内容は異なりますので、まずは一度メールかLINE、お電話でお問い合わせください。

 

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